2015年07月02日

ジーサンのつくりかた②

ジーサンのつくりかた②

 こんにちは、鉄路糸です。

 ジーサンの作り方は長くなりそうだったので、二つに分けました。今回は後編という事で、主にストックの作成について紹介していきます。

 
 




●ストックの製作

 実を言うと、ストックの作成は慣れたもので、今まで何度か作成したことがありました。というのも、私は昔からガリルのスケルトンストックが何故か無性に好きで、それ単品が出回る事がほとんど無い為、じゃあ作ってしまえ、となるわけです。

ジーサンのつくりかた②←この写真での仮設ストックも、過去に初代クルツ用に作ったものです(再塗装のために所々塗装を剥がしていますが)。





ジーサンのつくりかた②

 と言うわけで、今回も軽くて丈夫な魔法のAngel Beets塩ビパイプの出番です。

 あと、パイプの右にあるのは塩ビパイプから精製した板材です。径の大きめなパイプを真ん中で切り開いて、バーナーで炙ってテロテロしてきたら固定冷却して完成、プラ版より安価で加工もラクで紙より丈夫!という代物ですが、その昔「クルツでMINIMIを作ろう!」という無為無策無謀の極みな企画の為に準備して、結局使わなかった余り物です。

 ちなみに、塩ビと出会う前まではボール紙と耐水ニスで外装カスタムしてましたw はっきり言って実用性皆無かつほぼ使い捨てだったのですが、当時はサバゲにおいて「作ること」の比重が大きかったので、今となっては良い思い出です。

ジーサンのつくりかた②ジーサンのつくりかた②ジーサンのつくりかた②ジーサンのつくりかた②ジーサンのつくりかた②ジーサンのつくりかた②
 …良い思い出なのかこれ。黒歴史にしても良かったのですが、せっかくのミリブロなので晒しておきます。あ、右下は塩ビ導入当初ですね、思いっきり失敗してますが!(ストック長っw)



 閑話休題。そして、ヤフオクで入手してきたこれも使います。

ジーサンのつくりかた②

 HAHAHAHAHAHA!!一瞬でバラバラにしてしまいますw

ジーサンのつくりかた②

 まぁバットプレート部分は整形も難しくそれなりに強度もフィット感も必要なのでサクッと流用。そんな感じでちゃっちゃと材料が揃いました。G3はMP5シリーズよりレシーバー後端が長めなのと、私の体躯が女の子並なので、それに合わせてストックはPDWストックより短くしています。デザイン的には、ガリルのようなパイプだけの無骨なストックでも良いのですが、そこは少しでもH&K的な要素を入れたかったので、少しUMPストックを意識してみました。

ジーサンのつくりかた②

 ↑いきなり完成。あとは練り込んで乾かして、削って磨いて塗って・・・というお馴染みの工程です。

ジーサンのつくりかた②

 ↑折り畳むとこんな感じです。ストックが短縮されたのがお分かりになるかと。折り畳み基部そのものはPDWから流用したものをG3 SAS用エンドキャップ(実はこれをオクで探し当てるのに相当な労力を費やしました…)にネジ止めしているので、剛性は十分です。

 このストックを装備したことで、大柄なG3でも無理なく構えられるようになりました。





●ストックのその後

ジーサンのつくりかた②


 以前の記事を読まれた方はお分かりかと思いますが、2015年現在ではこのストックではなく、G36Cのストックを装着しています。

 何故なら、H&Kを意識したけどやっぱりなんか違う…となったためで、見た目重視であっさりと既存品の流用に走りましたw いや、軽くてジャストフィットして使いやすかったんですけどね。それ以上にフィーリングが大事なので!

 何より、既に実践されている方がいるのは心強い。勝手ながらとても参考にさせていただきました。
 
 なので、ちゃっちゃかとヤフオクで中古ストックとガワをそれぞれ購入。これも現在まだ生産・流通している製品なので、比較的簡単かつ安価で手に入りました。

 ストックベースごとぶった切って、エンドキャップにくっつければいいんだて。なーに、たやすいたやす・・・ん・・・?





ジーサンのつくりかた②

 オークションの写真では気付きませんでしたが、ガワがマジでガワだけでした。あわててG36Cのパーツリストを見てみると、ガワの内側にストックベース用の別パーツが。当然、別に購入したストックの方にもありません。つまり、いずれもこのままでは使い道皆無。いっそここまで清々しくゴミになるとは…

 そして例によってダウナーな気分でヤフオクを彷徨い、「ストックベースのパーツだけ…は無いか。マルイに注文するか?」「短くてもいいんだしもういっそBOYSでもいいのでは?」「今度は内側がゴミになるがいっそ本体ごと落とすか…」などという危険な散財思考に陥っていた時、ふと思いました。





ジーサンのつくりかた②

「ガトーよ、意地を通せ。現にストックはあるのだ…!」



 発想の転換で、最初に自作したストックよろしく、ストックベースはPDWのものを流用して、それまで自作していたストック部分をG36Cのものに置き換えればいいのでは?という、かなり強引なアイデアです。G36Cのガワがまるまるゴミになるのは変わりありませんが、損害としては最小限で済みます。わしをミリブロの晒し者にする気かガトー!!

 ただし、ここからは全く未知の領域ゆえ、かなり手探りで行いました。うまくいくか賭けだったため、製作中の写真は一切残っていませんが、結果的には目論見どおりうまくいきました。

 そこで立ちはだかった障害は以下のようにクリア

ジーサンのつくりかた②

・PDWストックベース側の接続部

・・・ダイキャスト製の基部が、そのままではストック基部に収まらないため、ハンディソーで半分に切断。

ジーサンのつくりかた②

・ストック側の接続部

・・・まずはヒンジ部分を切除。そのままではPDW基部を埋め込むスペースが無い為、ロック機構を含む内容物を除去、ニッパーやドリル等で無理矢理スペース拡張。ストック側面のロック解除ボタンは機構上不要ですが、デザイン的に無いと寂しいので、接着してあります。

ジーサンのつくりかた②

 あとは基部にストックを差し込んで金属パテを充填。ストックとして一番ストレスのかかる部位であり、そのまま接着では不安があったため、基部の穴に六角ボルトを一本通して接着面積を増やしました。

ジーサンのつくりかた②

 最後に、折りたたむ際に本体等に引っかかる箇所(ストック右側の上写真部分)を削って整えて、塗装して完成です。

 同時に、PDWストックベースの流用によって思わぬ収穫もありました。

 ひとつめはロック機構です。元々G36(UMPも)のストックは、折りたたんだ際はケースディフレクターによって固定される仕様ゆえ、そのままストックベースごと流用した場合、折りたたんだ状態でのロック機構がありませんでした。PDWはその点ストックベースそのものがロック機構を有しているので、多少重くはなりましたが、結果的により実用的なフォールディングストックに仕上がりました。

 もうひとつは、スリングスイベルです。G36のストックをストックベースごと移植した場合、リアスリングの設置場所に困ります。私はワンポイントスリングでリアのみ吊り下げるので、丁度いい位置にスリングを残すことが出来ました。





 紆余曲折ありましたが、何はともあれ結果オーライ。無事にG36のストックが移植できました。私の体格では少し持て余す長さですが、苦労して取り付けたので然程気にはなりませんね。

 皆さんもオークションをする際は、細部まできちんと写真で確認して、不明な点は納得行くまで出品者に質問してから入札するようにしましょうね。まちがってもヒャッハー状態で入札ボタンクリックしてはいけません。そんなことで散財しているから極貧なのだ。 





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Posted by 鉄柵路 at 20:11│Comments(2)銃いじりG3
この記事へのコメント
「鉄の武器庫」のTETSUです。ウチのネタ使ってもらってありがとうございます。有用なネタでしたらどんどん使ってください^^

鉄路糸さんのジーサンいいですね。整形や表面処理が上手でハンドガードやストックのデザインもすごくいいと思います。個人的には欲しいレベルです!

周りにG3を本気でカスタムして使ってる人が非常に少ないのでネットでの情報が非常に重宝します。
鉄路糸さんのフォールディングストックの基部移植のネタを参考にさせてもらいのですが良いですか?(G3の固定ストックをフォールディングに・・・)
Posted by TETSUTETSU at 2015年07月06日 21:49
 早速のご来訪とコメント、ありがとうございます。

 お褒めに預かり光栄です。私も身近にHK系な人がおらず、弄ってフィールドに持ち込んでも中々気付いてもらえないので、G3使いのTETSUさんからそのように言っていただけるととても嬉しいですw

 私のネタを役立てていただけるなんて!本望です!
 実は、基部にくっつける作業より、畳んだ際にレシーバー(主にSASエンドキャップ)と干渉する部分をちょっとずつ削っていくのが結構大変でした。
 先ほど記事に写真を追加いたしましたので、よろしければそちらも参考にどうぞ。
Posted by 鉄路糸鉄路糸 at 2015年07月07日 22:47
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