2015年11月04日

クルちゃんカスタムの道①

クルちゃんカスタムの道①

 こんにちは、鉄路糸です。

 G3に引き続き、クルツの記事も作っておこうと思います。例によってメカボ系の話題は皆無ですので宜しくお願い致します。
 

 




 以前の記事でも紹介済みですが、このクルツは可能な限り現実の実銃仕様というカスタム想定なので、ジーサンほど大規模な工作はしていません。

 では全てポン付けでいけたのか、というと、これが色々あったので、人柱的な意味も込めて記事にします。

 変更点は、大きく以下の3つです。


・フォアグリップを加工してレイルド仕様に(G3同様夜戦仕様を想定、必要最小限)
・ロアレシーバーは初期型に(クラシックアーミー製)
・ストックはUMPタイプに



 このうち、クルツ対応品でポン付けできたパーツはクラアミのレシーバーのみでしたので、それ以外について紹介していきます。あいにく製作中の写真が無いため、現物の写真のみになります。





●フォアグリップの加工

 昔は、マルゼンガスブロチャージャーからレイル一式移植したらタクティコーでカッケー!と思っていたのですが、巷のクルツユーザーがみんなソレをやり始めたのを見るにつけ、ついつい持ち前の天邪鬼を発揮し、デフォルトのフォアグリップ改造という選択に至りました。まぁあの独特のフォアグリップ形状含めてクルツ「らしさ」だと思うんですよね。

 で、レイルを取り付ける位置ですが、レシーバーを正面から時計に見立てて10時~11時と1時~2時の昼飯の角度平面部分に接着することにしました。コッキングハンドルとの干渉やオプション取り付けも考えると9時と3時がセオリーですが、平面の方が固定強度的に安心なのと、やはり見栄えですね。映画か何かで、これと同じ位置にレイルのついたクルツが出ていた記憶もあります。実銃用オプションとして存在するかは未知数ですが。

クルちゃんカスタムの道①

 位置が決まったら、次はレイルの選定ですが、色々と考慮したところ、意外にもM14用のレイルが使えそうだと分かりました。ライラクスから出ているやつですね。同社のマルチレイルの一番短いものよりさらにネジ間が狭いので、クルツのフォアグリップに二点止めが可能です。

 あとは現物合わせで穴を開けて、ホームセンターで適当な長さのネジとナットを見繕って、ドッキングするだけです。フォアグリップ内側10時~11時と1時~2時はかなりタイトなので、ネジやナットは慎重に選びます。

クルちゃんカスタムの道①

 ただ私の場合、軽量化に拘りたかったためにフォアグリップからはみ出したレイルを切断したのですが、前から見たときに切断面が正面だとカッコ悪いと思い、ネジ穴のある方をフロント向きにして固定したせいでフロント側のネジ穴のナットがフォアグリップ内側で綺麗に収まらず、フォアグリップが装着できないので、フォアグリップ側の穴をナットが収まるギリギリに削り込んで広げてどうにか収まりました。念のため、ネジ穴をリア側にしての装着も試しましたが、フォアグリップ内側の後端ナットがレシーバーと干渉し取り付けられませんでした。結果的にフォアグリップに両側合わせ8つの穴を空けるに至りました。このあたりは完全に行き当たりばったりかつ現物合わせで、毎度毎度右往左往です。

 せいぜいライトを装着する程度なので、この長さでも十分実用レベルです。レイル一体型フォアグリップがどこかのメーカーから出てれば、もっと楽できたんですがね…。HCも出たんだし、需要はあると思うんだけどなぁ。





●ストックの装着

 これを書いている2015年現在においても、おそらくマルイクルツにポン付け可能なUMPタイプのストックは無いと思います。そうなると、既存品の流用で凌ぐことになります。さすがにUMPストックそのものを自作出来ませんので…。

 そうなると、G&GのG3用またはMP5用の加工流用がセオリーと思われたのですが、このストックが如何せん高い!ストックだけで10K越えは極貧ゲーマーには辛いものがあります。しかも、加工に失敗または装着が不可能だった場合のリスクを考えると…

 そうして、ダウナーな気分でヤフオクを彷徨っていたのですが、ある時、こんなものを見つけました。

「SRC MP5 Folding Stock UMP type」

 このストック、G&Gのものに比べ安いです。確か当時7K弱で、これを書いている現在でも6Kちょっとです(売り切れですが…)。聞いた事がないメーカーだったので調べてみると、どうやら台湾製の模様。「UMP type」とあり、写真で見た限り全体的に造形はUMPストックに似ているのですが、よく見ると細部が異なります。B&T(ブルガーアンドトーメ)社が供給しているものをモデルにしているっぽいです。まぁ遠目からには分からんでしょ!という事で、ニワカな私は即ポチでした。安いしね!(大事なことなので二回言いました)。

 とはいえ、MP5用という事で加工は必須、10Kに比べればハードルは下がりましたがそれでも失敗は許されないので、慎重に………

 

 方針としては、あくまで本体には加工を施さず、ストックを加工することにしました。気まぐれな私ですので、突然ストックレスのクルツ仕様にしたくなるかもしれないという事を念頭に、着脱可能なように加工します。

 そうなると、方法はほぼ一つ。クルツのエンドキャップに強引にでも固定できれば良いわけです。このエンドキャップは幸い手元に初代クルツの遺骸としてスペアが残っていましたし、バラで入手したPDWストックをネジ止めして使っていた時の穴もあるので、今回もその穴を通してネジ止めすることにします。このプレート自体は金属製でしっかりしており、ネジさえ締まれば何でも(M4用のストックとか)ついてしまう魔法のフタです。

 というわけで、まずはMP5のレシーバーに被さる部分を切断します。本体のパーティングラインを目安に、歪み無いよう気をつけてギコギコします。

クルちゃんカスタムの道①クルちゃんカスタムの道①
↑加工途中の写真を撮ってなかったのですが、切れっ端はこんな感じです。

 と言っても、実際ストック断面はクルツのプレートより面積が広いので、プレートを埋め込んで固定することになります。したがって、少しだけフチを残しておきます。こうしないと、完成した際プレートの厚み数ミリ分だけ本体とストックの間にスキマが出来て見栄えが悪いからです。

 切断したら、次はプレートを埋め込むのに邪魔になる部分を削ります。具体的にはフチ内部の左右のリブと、プレートのふくらみ(スリング取り付け用の穴)が当たる部分です。私は彫刻刀でゴリゴリやりました。樹脂製でかなり削れるので、むしろ削りすぎに注意です。位置合わせは、プレートのスリング穴を基準に、何故かストック側にも空いている穴を目印にしました。とにかく、削ってははめ込んでみて…の繰り返し。

クルちゃんカスタムの道①

 ストックにプレートがぴったりはまったら、プレートの穴越しにドリルで穴をあけ、適当なネジとワッシャとナットで固定して完成。ストックをたたんだ時にネジの銀色が丸見えだとダサいので、黒焼付け塗装のネジを使いました。

クルちゃんカスタムの道①

 このストックは恐らくUMPタイプのものより短かいようで、私の小さい体躯にはベストマッチだったのが嬉しい誤算でした。そして、オール樹脂製で軽い!

 気になるのは、G36やUMP同様、折りたたんだ際は本体のツメに引っ掛けて固定するタイプなので、現状は折りたたみ状態で固定できないこと。

 まぁヒンジ部のネジをしっかり締めればプラプラするような事はないのですが、もう一つ気になるのが、そのネジがタップビスだということ。そしてヒンジ部には金属インサートも何もありません。ネジの締めすぎで舐める危険と、衝撃で折れる危険があるわけですが、まぁ安いので仕方ないかと。気を付けて扱えば問題無いでしょう。

 あと、私が二代目クルツを購入したのはHC発表の前日だったのですが、あのHCに付属しているボッテリした樹脂製エンドキャップに固定するのも良いかもしれません。ストックベース部分との接合面をパテで整形等すれば、割と自然な見た目になるような気がします。

 とはいえ、「とりあえず短いSMGにテキトーなストックつけてP90に対抗するわw」的な頼り無いストックから、45口径も受け止められそうなかなり頼もしいデザインになりました。実用性も十分です。ちゃんと実銃におけるバリアントなのだし、どっかのメーカーがクルツ用のストックを出してれば、もっと楽できたんですがね…。HCも出たんだし、需要はあると思うんだけどなぁ(大事な事ry

 続く!




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Posted by 鉄柵路 at 20:28│Comments(0)銃いじりMP5K
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